ドイツの港湾都市ハンブルク。諜報機関でテロ対策チームを率いる練達のスパイ、ギュンター・バッハマンは、密入国したひとりの若者に目をつける。彼の名前はイッサ。体中に拷問を受けた無数の傷跡があり、イスラム過激派の容疑をかけられ国際指名手配されていた。イッサは人権団体の若手弁護士の女性、アナベル・リヒターを介して、銀行家のトミー・ブルーと接触。彼の経営する銀行に、イッサの目的とする秘密口座が存在しているらしい。一方、CIAの介入も得たドイツの諜報界はイッサを逮捕しようと迫っていた。しかしバッハマンはイッサをあえて泳がせ、彼を利用することでテロリストへの資金支援に関わる“ある大物”を狙おうとしていた。そしてアナベルは、自分の呪われた過去と決別しようとしているイッサを命がけで救おうとする。また彼女に惹かれるブルーも、バッハマンのチームと共に闇の中に巻き込まれていくのだった……。
新着映画情報
『誰よりも狙われた男』
原題:A Most Wanted Man
配 給 : | プレシディオ |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2014年10月17日 |
映画館: | TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー |
フィリップ・シーモア・ホフマン |
監督:アントン・コービン |
2013/アメリカ・イギリス・ドイツ/英語/シネマスコープ/122分 |
その瞬間、世界の全てが敵となった。
2014年2月2日に46歳の若さで急逝した、「カポーティ」のフィリップ・シーモア・ホフマン、最後の主演作。ホフマンが演じるのは、ドイツ・ハンブルクの小さなテロ対策スパイチームを率いる男、ギュンター・バッハマン。酒とタバコを手離さず、組織との軋轢と闘いながら、己の信念を貫こうとするバッハマンの孤高の凄みや哀愁、人間臭さを、これ以上ない鬼気迫る熱演で魅せる。原作はジョン・ル・カレが2008年に発表した傑作スパイ小説。監督は「コントロール」「ラスト・ターゲット」のアントン・コービン。
© A Most Wanted Man Limited / Amusement Park Film GmbH © Kerry Brown