メキシコ第2の都市、グアダラハラ。4人の子どもを持つシングルマザーのマルタと、友人も恋人もいないクラウディア。二人は病院で出会い、マルタはクラウディアを自宅に招く。クラウディアは強烈な個性を持つ4人の子どもたちと、自分を娘のように扱うマルタに戸惑いながらも、自分を必要としてくれる彼らの中で居心地の良さを感じ、家族の一員のように時間を過ごしていく。一方、マルタは日々を生きることに全力を注ぐ。なぜなら、マルタには死期が迫っていたから…。
新着映画情報
『マルタのことづけ』
原題:Los insólitos peces gato / The Amazing Catfish
配 給 : | ビターズ・エンド |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2014年10月18日 |
映画館: | シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー |
ヒメナ・アヤラ |
監督・脚本:クラウディア・サント=リュス |
2013/メキシコ/スペイン語/ヴィスタビジョン/91分 |
私がいなくなっても、笑顔でいて欲しいから 遺したい、愛しいあなたたちへ
“母親の死”という重くなりがちなテーマにユーモアを交え、軽やかに描いていく本作で鮮烈なデビューを果たしたのは、クラウディア・サント=リュス。作品のもとになったのは、監督自身に訪れた思いがけない出会い。両親の離婚後、母親と暮らす家を17歳で離れた監督は、大学卒業後の2005年、作品のモデルとなったマルタと彼女の家族に出会う。当時、マルタはすでに闘病生活に入っており、彼女とその家族と過ごした約2年間の出来事が、自分を取り巻く世界との接点を見失っていた監督を変えたという。そして数年を経て、自らに訪れた奇跡のような出会いと別れをもとに、尽きようとする命と、それを見守る家族、そしてそこに関わることで生きる希望を見出す女性の物語として本作を生み出した。