徳川吉宗の治める時代、お上に無理難題をおしつけられたわずか1万5千石の小藩があった。磐城国の湯長谷藩である。元文元年(1736年)春、湯長谷藩は、幕府から突然の参勤交代を言い渡された。湯長谷の金山を我が物にしようとする老中・松平信祝の差し金であった。期日は4日。通常の参勤交代では8日はかかる。しかも莫大な費用が必要であり、困窮した湯長谷藩には無理な話だった。藩主・内藤政醇は、小藩と侮った老中の仕打ちに激怒しつつも、知恵者の家老・相馬兼嗣に命じ、4日間で無事参勤交代を果たせる作戦を立てはじめた。それは、道中の人が見ているところでは渡り中間を雇って大人数に見せ、人のいないところでは藩の少人数のみで、山中を近道して駆け抜けると言う奇想天外な作戦だったのだ!そこに東国一の忍びと言われる戸隠流の抜け忍・雲隠段蔵を道案内役として雇うが、幕府の老中・松平も刺客を雇い、湯長谷藩の参勤交代を阻止しようとしていた…。
新着映画情報
佐々木蔵之介 |
監督:本木克英 |
2014/日本/119分 |
5日以内に参勤交代!!を命じられた弱小貧乏藩。幕府の無理難題に挑む!?ってどうやって・・・
「のぼうの城」など秀逸なオリジナル脚本を輩出して注目を集める城戸賞。その第37回城戸賞にて最高得点で“入選”を果たした脚本を映画化。主人公内藤政醇は現在の福島県いわき市に位置する湯長谷(ゆながや)藩の藩主。金も、時間も、人も不足している中で政醇は幕府からの理不尽な要求に応えるべく、通常8日はかかる道のりを実質4日しかない中、知恵と工夫で乗り切ろうと立ち向かう。
©2014「超高速!参勤交代」製作委員会