鉄道好きな初老の男性エリック・ローマクス。列車で相席となった美しい女性パトリシアに一目で恋をし、間もなく二人は結婚式を挙げる。式にはエリックの退役軍人会の仲間たちも出席していた。そのうちのひとり、フィンレイは幸せそうなエリックを複雑な表情で見つめているのだった。エリックとパトリシアは深く愛し合っていたが、幸せな日々は長くは続かなかった。エリックは若い頃に第二次世界大戦に従軍していた際の、過酷な戦争体験で負った心の傷に苛まれていたのだ。日増しに気難しくなり、自分の殻に閉じこもるようになるエリック。そんな夫をパトリシアは何とか救いたいという一心で、フィンレイを訪ねて救いを求める。だが、フィンレイもまた戦争のトラウマから立ち直っておらず、同じ苦しみを抱えていた。
そんな折、エリックやフィンレイの悪夢のような体験に深く関わる、日本人通訳だった永瀬が、今も生きていることを新聞記事により知る。その記事によれば、彼は戦争体験を伝えようと寺院を建て、タイで暮らしているとのことだった。永瀬の生存に動揺を隠せないエリックの脳裏に、まるで昨日のことのようにはっきりと当時の記憶がよみがえる。エリックは思い悩みながらも、本当の意味で過去と決別し、パトリシアと人生を歩んでいくためにも永瀬と直接向き合うことを決意する。心配しながらも夫の再生を信じる妻に見送られて、単身タイへと向かうエリック。何十年もの時を経て、かの地で永瀬と対峙する瞬間は刻々と近づいていた――。
新着映画情報
『レイルウェイ 運命の旅路』
原題:The Railway Man
配 給 : | KADOKAWA |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2014年04月19日 |
映画館: | 角川シネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国ロードショー |
コリン・ファース |
監督:ジョナサン・テプリツキー |
2013/オーストラリア・イギリス/シネマスコープ/ドルビーSRD/116分 |
魂を根底から揺さぶる、奇跡の実話。
エスクァイア誌ノンフィクション大賞を受賞したエリック・ローマクスの自叙伝『The Railway Man』を、コリン・ファース、二コール・キッドマン、真田広之ら豪華キャストで映画化した感動の実話。第二次世界大戦時にタイとビルマを結ぶ泰緬鉄道建設に捕虜として狩り出された英国人将校エリックが綴った戦争体験と、その後の驚くべき人生が描かれる。
©2013 Railway Man Pty Ltd, Railway Man Limited, Screen Queensland Pty Limited, Screen NSW and Screen Australia