始まりは小さな三面記事だった。「馬に蹴られて男性死亡」と報じたその記事は、警視庁特命係の杉下右京と甲斐享にはありふれた事故の記事に見えた。一方、元警視庁特命係、現警察庁長官官房付の神戸尊は、その記事を発端に、上司である警察庁次長甲斐峯秋より秘命を受ける・・・。
その事故は、ある実業家が個人所有する東京から300キロ離れた太平洋に浮かぶ島、鳳凰島で起こった。島では元自衛隊員たちが共同生活を送っているのだが、そこには妙な噂があるのだ。それを、特命係に調査させようというのだ。
事故調査を口実に島に上陸した杉下右京と甲斐享は、表面上は穏やかだが「招かれざる客」として島の人々に迎えられた。やがて右京は持ち前の嗅覚と洞察力で、それは「事故」ではなく「殺人事件」に違いないとの確信を深める。特命係、捜査一課、そして鑑識課米沢。いつもの面々が島で再会し、事件の鍵を握る決定的な証拠を得て島の宿舎に戻ろうとした時、迷彩服に身を包んだ部隊に襲われる。外界から完全に閉ざされた孤島での殺人事件捜査は、さらには防衛省、国の権力者たちが暗躍する得体の知れない大きな謎の真相へと突き進んでいく──。
新着映画情報
水谷 豊 |
監督:和泉聖治 |
2014/日本/114分 |
特命係、絶海の孤島へ!
前作「相棒 -劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」(10)以来約3年半ぶりとなる「相棒-劇場版III-」 本作の主要な舞台となるのは東京から300キロ離れた太平洋に浮かぶ孤島。これまでも一時的に東京の街を離れることはあった特命係の二人だが、普段は人が足を踏み入れないジャングル、岩礁、断崖など、ここまで過酷な自然の中で捜査に奔走するのは初めて。最新技術の4K撮影を導入し、沖縄の各所で長期ロケが敢行された。
主演は水谷豊。そして、3代目相棒として劇場版には初登場となる成宮寛貴。さらに、特命係を事件調査のために孤島へと送り込む重要な役として、及川光博演じる2代目相棒の神戸尊が再登場。そして、石坂浩二、鈴木杏樹、真飛聖、川原和久、大谷亮介、山中崇史、山西惇、六角精児、神保悟志をはじめとするレギュラー陣も勢揃い。
©2014「相棒 -劇場版III-」パートナーズ