![ストーリー](http://www.movienet.co.jp/images/movie_icon_story.gif)
約2億4500万年前から6600万年前まで、人類と比べて圧倒的に長い約2億年もの間、恐竜たちは地球に生息していた。そして、恐竜絶滅から遡ること約400万年、今から7000万年前の白亜紀後期は、現代よりも気温がやや高く、生物が生きるのに適した環境だったアラスカには、多くの種類の恐竜が存在していた。草食恐竜パキリノサウルスの群れでは、卵が孵り、次々に子供たちが誕生。親は子供たちのために噛み砕いて餌を与えるが、群れで一番小さな体の子供(パッチ)は兄弟にはねのけられて餌にありつけないという、まさに弱肉強食の世界だった。
冬の到来と共に、パキリノサウルスの群れは、食料となる植物を求めて北の寒冷地から南の温暖な土地へと大移動を始める。時には美しいオーロラの空の下を移動することもあったが、長い旅路は決して楽なものではなかった。獰猛な肉食恐竜ゴルゴサウルスの執拗な襲撃、鳥のような肉食恐竜キロステノテスの集団攻撃、巨大な草食恐竜エドモントサウルスの群れへの合流、薄く氷の張った河での決死の横断、大規模な山火事、そして群れのリーダーだった父の死……。過酷な移動を毎年繰り返していくうちに一人前に成長したパッチたち。群れの新しいリーダーを決める闘いが迫っていた……。