15歳の時に歌劇「ローエングリン」を観たことで、白鳥の騎士“ローエングリン”に憧れワーグナーを崇拝するようになったルートヴィヒ。世継ぎの宿命を負った皇太子でありながら、政治にも権力にも興味を持たない彼は芸術だけに夢中だった。そんなある日、父の急死により心の準備が整わないまま、わずか18歳にして王座に就いたルートヴィヒ。その頃、バイエルン王国が属するドイツ連邦では、オーストリア帝国とプロイセン王国の衝突により戦争が避けられない状況にあったが、そんな中でもルートヴィヒは「国民の安全に必要なのは、詩と音楽の奇跡だ」と謳い、ワーグナーを宮廷に招き入れ独自の理想を掲げていくのだったが・・・。
新着映画情報
『ルートヴィヒ』
原題:Ludwig II
配 給 : | ブロードメディア・スタジオ |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2013年12月21日 |
映画館: | 有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー |
ザビン・タンブレア |
監督:マリー・ノエル |
2012/ドイツ/ドイツ語/シネマスコープ/140分/字幕翻訳:吉川美奈子 |
ローエングリンのように清らかでいたい――
ドイツ映画界がワーグナー生誕200周年に贈る歴史超大作。19世紀半ば、ヨーロッパ一の美貌を謳われたバイエルンの王、ルートヴィヒ2世。ドイツ連邦の統一をめぐって激しい主導権争いが繰り広げられるなか、戦争にも権力にも感心を持たず、ひたすら芸術に情熱を注いだ彼は、40年の短い生涯を通じてバイエルンを美と平和の王国にするという見果てぬ夢を追い続けた。しかしその高い美意識と強烈な個性ゆえ、誰にも理解されることなく、“狂王”とまで呼ばれたルートヴィヒ。その波乱の生涯を生々しく、そして格調高く描く。
ルートヴィヒを演じるのは、ルーマニア出身の新星ザビン・タンブレア。ルートヴィヒを意のままに動かし、国の命運を左右するほどの権力を得ていくワーグナーには、「es [エス]」の教授役で知られるエドガー・セルジュ。撮影には、ロマンチック街道最大の観光スポットとなっているノイシュヴァンシュタイン城や、リンダーホーフ城、ヘレンキームゼー城など、ルートヴィヒの夢と浪費の象徴ともいえる城が贅沢に使われているほか、ミュンヘン、ウィーン、チロルなどのゆかりの深い場所でもロケが行われた。
©Global Screen GmbH / Stefan Falke