武藤組組長・武藤は、獄中の妻・しずえの夢をかなえるために、娘・ミツコを主役にした映画を製作していた。だが、ミツコは男と撮影現場から逃亡してしまい、映画スタッフからも愛想をつかされる。妻の出所まで数日しかないため、武藤は手下のヤクザたちを使って自主映画の製作を決意。ミツコの身柄を確保して連れの男・公次にオトシマエをつけさせようとすると、ミツコから彼は映画監督だと告げられる。武藤は公次にミツコ主演の映画を死ぬ気で撮らせることにするが、実は公次はミツコに言いくるめられて連れて来られた通りすがりの男だった。だが、映画監督と偽らなければ命がない。撮影準備が始まり、ヤクザたちは公次を質問攻めにするが、もちろん映画の作り方など何も知らない。発狂寸前に陥った公次は逃亡するが、直ぐに捕まってしまう。その時、少年時代から自主映画を作り続け、いつか永遠に刻まれる1本を撮りたいと夢見ていた映画監督志望の平田と奇跡的に出会う。平田は夢の映画が遂に実現すると狂喜。ヤクザとの混成チームによる映画作りが始まった。しかもこの映画は、ミツコに思いを寄せる敵対するヤクザ組織の組長・池上を巻きこみ、殴り込みをそのまま撮影する真の実録ヤクザ映画だった―。
新着映画情報
國村隼 |
監督・脚本:園子温 |
2013/日本/129分/PG12 |
愛する女と映画のためならば、向かう先が地獄でなぜ悪い!!
「ヒミズ」「希望の国」の園子温監督最新作は、社会派映画監督と呼ばれるようになった自らのイメージを破壊することを楽しむかのようなアクションエンターテインメント!約20年前、映画への野心を胸に執筆した幻のオリジナル脚本に改めて自ら加筆することで、当時の映画に対する情熱を甦らせてスクリーンに炸裂させる。
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