片田舎で小さなレストランを営むオルタンス・ラボリがスカウトされ、連れて来られた新しい勤務先はエリゼ宮。そこはなんとフランス大統領官邸のプライベートキッチンだった。堅苦しいメニューと規律に縛られた食事スタイル、嫉妬うずまく官邸料理人たちの中で、彼女が作り出すのは「美味しい」の本当の意味を追求した料理の数々。 当初、値踏みするような目で遠巻きに眺めていた同僚たちも、いつしか彼女の料理の腕と情熱に刺激され、官邸の厨房には少しずつ新しい風が吹き始める。やがて、大統領のお皿に食べ残しがなくなってきたある日、彼女に直接声をかけてきたミッテラン大統領の口から意外な話が飛び出す―。
新着映画情報
『大統領の料理人』
原題:Les Saveurs du Palais
配 給 : | ギャガ |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2013年09月07日 |
映画館: | シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー |
カトリーヌ・フロ |
監督:クリスチャン・ヴァンサン |
2012/フランス/シネマスコープ/5.1ch/95分/字幕翻訳:古田由紀子 |
ミッテラン大統領のプライベートシェフ、真実の物語。
フランス大統領官邸史上、初めての女性料理人として1980 年代に2 年間、ミッテラン大統領に仕えたダニエル・デルプシュ。とりわけ有名なわけでもなかった普通の女性シェフが、料理への愛と腕だけを武器に、政治が渦巻く官邸組織に立ち向かう。男性シェフだけのキッチンにおいて、全くもって招かれざる客だった彼女。そこには、新たな挑戦の場で奮闘し続けた勇気の物語があった。この実話を元に、映画化に乗り出したのは、「神々と男たち」(10)で脚本を担当したエチエンヌ・コマールと、フランス一の美食通と言われる映画監督、「恋愛小説ができるまで」(90)のクリスチャン・ヴァンサンの二人。主人公の女性シェフには「地上5センチの恋心」(06)のカトリーヌ・フロを起用。撮影には実際のフランス大統領官邸“エリゼ宮”が使われた。
© 2012-Armoda Films-Vendome Production-Wild Bunch-France 2 Cinema