フロリダ州の小さな町で鬱屈した日々を過ごすジャックにとって、うだるように暑い1969年の夏はいつにも増して退屈な季節になるはずだった。はからずも大学を中退し、父親の会社で新聞配達をしている彼は、取りたててやりたいこともないし、ガールフレンドもいない。そんな時間をもてあましたジャックのもとに、ある日突然、思わぬ任務が舞い込んでくる。マイアミ・タイムズ記者の兄ウォードが、ある殺人事件の死刑囚の冤罪疑惑を取材するために帰省し、その助手を務めることになったのだ。さらにジャックは獄中の死刑囚の婚約者シャーロットにたちまち心を奪われ、胸が張り裂けそうなほど切ない想いを募らせていく。やがて殺人事件の深い闇に分け入り、叶わぬ恋に身を焦がすジャックが目の当たりにしたのは、想像を絶する悪夢のような現実。かくしてイノセントな若者の最も刺激的な夏は、生涯忘れえぬ残酷な夏へと変貌していくのだった……。
新着映画情報
『ペーパーボーイ 真夏の引力』
原題:The Paperboy
配 給 : | 日活 |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2013年07月27日 |
映画館: | 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー |
ザック・エフロン |
監督:リー・ダニエルズ |
2012/アメリカ/シネマスコープ/107分/R15+ |
覗いてはいけない、禁断の闇
「プレシャス」のリー・ダニエルズ監督が、ピート・デクスターのベストセラー小説『ペーパーボーイ』を映画化。保守的な気風が色濃く残る1960年代末の南部フロリダを背景に、ピュアで好奇心旺盛な若者のひと夏の青春物語を軸に人間の内なる心と社会に潜むダークサイドをスリリングに描いた衝撃作。出演は新聞配達(ペーパーボーイ)の若者ジャックにザック・エフロン(「一枚のめぐり逢い」)、兄ウォードにマシュー・マコノヒー(「リンカーン弁護士」)、ジャックが恋するシャーロットにニコール・キッドマン(「NINE」)、死刑囚ヒラリーにジョン・キューザック(「推理作家ポー 最後の5日間」)。
© 2012 PAPERBOY PRODUCTIONS,INC.