戦いの果てに、わかり合えるのか──
1945年8月、日本が連合国に降伏し、マッカーサー元帥率いるGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が日本に上陸。マッカーサーは部下のボナー・フェラーズ准将にある極秘調査を命じる「この戦争の真の意味での責任者を探せ──」
それは日本文化を愛するフェラーズにさえ、危険で困難な任務だった。やがて、連合国、マッカーサー、フェラーズ、そして日本の元要人たちの思惑が激しく交錯するなか、謎がひとつひとつ解き明かされていく──。なぜ、開戦直前に首相が交代したのか? パールハーバー直前の御前会議で語られたこととは? 戦争を始めたのは本当は誰なのか、終わらせたのは誰か? 玉音放送前夜のクーデターとは? その放送に込められた天皇の想いは? 連合国側の本音と、マッカーサーの真の狙いは? マッカーサーと天皇が並ぶ写真が写された理由とは? そして、崩壊した日本の新たなる礎は、いかにして築かれたのか──?