生まれてこの方30 年、親の顔も知らず、天涯孤独に生きてきた男イ・ガンド。債務者に重傷を負わせ、その保険金で、利子が10 倍に膨らんだ借金を返済させる、血も涙もない借金取立て屋が生業である。そんなガンドの前に、ある日、母だと名乗る謎の女が現れる。ガンドは信じず、彼女を邪険に追い払うが、女は執拗にガンドの後を追い、アパートのドア前に生きたウナギを置いていく。ウナギの首には、「チャン・ミソン」という名前と携帯電話番号が記された、1 枚のカードが括り付けられていた。躊躇いつつも、ガンドが女に電話をすると、子守唄が聴こえてくる。ドアを開けると、そこに、涙を浮かべながら歌う女が佇んでいた。「母親の証拠を出せ」と詰め寄るガンドの、残酷な仕打ちに耐え、彼から離れようとしないミソンを、ガンドは徐々に母親として受け入れていく。街角で幼い子供のように風船で遊ぶガンドを嘲った男に、「30 年ぶりに母親が息子に会ったのよ」と、憤然と平手打ちを食わす母ミソン。いつしかミソンは、ガンドにとってかけがえのない存在となっていく....。
新着映画情報
『嘆きのピエタ』
原題:Pieta
配 給 : | クレストインターナショナル |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2013年06月15日 |
映画館: | Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開 |
チョ・ミンス |
監督・脚本:キム・ギドク |
2012/韓国/104分/字幕翻訳:根本理恵/R15+ |
世界が言葉を失った、ある愛のカタチ。 この愛は、本物か、偽物か―。
天涯孤独に生きてきた借金取りの男。男の母親だと名乗る謎の女。 生まれて初めて母の愛を知った男を待つ、衝撃の真実…。 第69 回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得した鬼才キム・キドク監督の最新作。愛ゆえに強くも脆くもなる人間の姿を、エモーショナルかつ静謐に描き出していく。〈ピエタ〉とは、十字架から降ろされたイエス・キリストを胸に抱く、聖母マリアの像のこと。
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