危険は目の前にあるが、恐怖はお前の中にある。
西暦3072年。人類はとうの昔に地球を去り、別の惑星<プライム>に移住していた。宇宙遠征の帰り、伝説の兵士である父サイファと息子キタイを乗せた宇宙船がトラブルに巻き込まれ、機体は大破、緊急シグナル<ビーコン>が見知らぬ惑星に落下してしまう。生存者はたった二人。負傷した父に代わり、ビーコンを探しに行くという失敗が許されない使命を負った息子に父は告げる、「ここは遥か昔に人類が捨てた地球だ」と。
そこは、様々な動物たちが生息し、緑に覆われた豊かな土地のように見えたが、人類が住むことなど到底できない恐ろしい惑星と化していた。見たこともない凶暴な生物たちに次々に襲われ、やがてキタイの恐怖が最高潮に達したとき、彼の”恐怖”が呼び寄せてしまったものとは――。