1937年、ドイツのフランクフルト。ツェッペリン飛行船会社の設計技師マーテン・クルーガーは、操縦していたグライダーが湖に墜落し、偶然居合わせた女性ジェニファーに救助された。マーテンはひと目で彼女に恋をする。 その夜、アメリカ領事館のパーティで二人は再会するが、ジェニファーはアメリカの石油会社社長エドワード・ヴァンザントの娘で、ドイツ貴族の息子フリッツ・リッテンベルクという婚約者がいた。
ジェニファーの母ヘレンは、夫・ヴァンザントがアメリカでヘリウムの輸出解禁に向け奔走中だとスピーチ。アメリカの輸出規制のため、飛行船の浮揚ガスとして爆発の危険が高い水素を使用している現状は、ツェッペリン社の会長エッケナーにとってもゆゆしき問題だった。パーティの最中、エドワードが倒れたとの報せが届き、ジェニファーは母と翌日のヒンデンブルグ号で帰国することになった。
妻子の予定外のヒンデンブルグ号乗船を知って、エドワード・ヴァンザントは驚愕し、直ちにエッケナーに連絡し二人を下船させるよう頼む。ジェニファー達を下船させろとエッケナーから命令されたマーテンは、フリッツにその事をうっかり言った途端に襲われるが、格闘するうちにフリッツは致命傷を負って死んでしまう。「飛行船に爆弾が」「ジェニファー」と言い残して....。
フリッツ殺害容疑で指名手配されたマーテンは、離陸寸前のヒンデンブルグ号に飛び乗る。身を隠しながら爆弾を探すマーテンだが、偶然とはいえフリッツを殺害してしまったことで、更なる陰謀の渦中に巻き込まれてしまうのだった―。
新着映画情報
『ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀』
原題:Hindenburg
配 給 : | 東映 |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2013年02月16日 |
映画館: | 丸の内TOEI ほか全国ロードショー |
マクシミリアン・ジモニシック |
監督:フィリップ・カーデルバッハ |
2011/ドイツ/英語/ヴィスタビジョン(1:1.85)/110分/デジタル上映 |
国家(ナチ)の所為にはしない。あなたを守る。
第二次世界大戦前夜の1937年5月6日、ドイツ硬式飛行船ヒンデンブルグ号は、アメリカ・ニュージャージー州マンチェスター、レークハースト海軍航空基地で着陸寸前に火災が発生。瞬時に爆発炎上し、97人の乗員乗客の内35人が死亡、地上作業員も1名が死亡した。その原因については色々な推測、憶測が飛び交ったが、未だに特定できていない。残された資料などから忠実にヒンデンブルグ号を再現し、人類の記憶の中に刷り込まれたこの大惨事を、ドイツの俊英フィリップ・カーデルバッハが緊迫感あふれる歴史ミステリーとして描いた。出演は、主人公マーテンにドイツの若手注目株マクシミリアン・ジモニシェック、ジェニファーに「Lの世界」「ミュータントX」のローレン・リー・スミス。
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