1960年代初めにインドのポンディシェリで生まれたパイは、父親が経営する動物園でさまざまな生き物と触れ合い、勉強や初恋に一喜一憂する少年だった。ところが1976年、16歳になったパイの人生は根底からひっくり返ってしまう。カナダ、モントリオールへの移住を決めた両親、動物園の動物たち、そしてパイが乗り込んだ日本の貨物船が、洋上で嵐に見舞われて沈没したのだ。生き残ったのは、必死の思いで救命ボートに避難したパイと、足を折ったシマウマ、ハイエナ、オランウータン、そしてベンガルトラのリチャード・パーカーだけだった。まもなくシマウマらが相次いで命を落とし、パイは体重200キロを超すトラとともに、果てしなく広大な太平洋をさまようことに。わずかな非常食で当面の飢えをしのぎ、家族を亡くした悲しみと孤独にも耐えるパイは、どのようにして腹を空かせた獰猛なトラの襲撃をかわし、この絶望的な極限状況を生き抜いていくのか.....。
新着映画情報
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
原題:Life of Pi
配 給 : | 20世紀フォックス映画 |
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公開日: | 2013年01月25日 |
映画館: | TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開<3D/2D同時上映> |
スラージ・ジャルマ |
監督:アン・リー |
2012/アメリカ/127分 |
荒々しい海に投げ出された少年に残されたのは、小さなボートと、わずかな非常食、そして一頭のトラ。
文学界の権威あるブッカー賞を2002年に受賞した世界的ベストセラー小説『パイの物語』を、名匠アン・リー監督(「グリーン・デスティニー」「ブロークバック・マウンテン」)が映画化。主人公は海で嵐に見舞われ、ただひとり生き残った16歳の少年パイ。家族を亡くし悲しみに暮れる彼に、さらなる過酷な運命が降りかかる。パイが避難した小さな救命ボートには、何とトラが隠れていたのだ!この奇想天外な原作小説の映像化を可能にしたのは、アカデミー特殊視覚効果賞にノミネートされた「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」から、さらなる進化を遂げたデジタル・テクノロジー。その驚異的な最先端技術を得たアン・リー監督は、3Dによる圧倒的な映像美で、少年とトラが織りなすドラマティックな関係の変化を繊細に描き、手に汗握るサスペンスやアクションのみならず、大自然と生命の神秘に彩られた、ミステリアスで胸が締め付けられるほどの奥深いドラマを描き出した。
© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX FILM