2079年―極限まで高まった人類の安全への欲求は、刑務所の管理体制にまで及んでいた。
コールドスリープによる囚人の完全管理、重火器搭載の自動防衛システム、ソーラーシステムによる半永久稼働の最新設備を備え、500人の凶悪犯を実験的に収容した脱獄成功率0%の刑務所MS-1。そこは、地球上には存在しない、宇宙に浮かぶ究極の監獄だった。
組織の重要機密漏えい事件を追っていたCIAエージェント、スノーは、ホテルの一室で殺害された同僚を発見する。しかし、激しい追撃を受けるうちに、証拠を握る仲間は消え、スノーは国家安全保障局に捉えられる。国家内部の陰謀を察知して、のらりくらりと尋問をかわすスノー。
その頃、MS-1では、人道活動団体を率いた大統領の娘エミリーの訪問を受けていた。MS-1での囚人の扱いに疑いを抱くエミリーは、囚人からの聞き取り調査を行うためにやって来たのだ。早速、囚人の中でも最も凶暴といわれるハイデルの聴取が始まった。しかし、ハイデルはわずかな隙に銃を盗み、瞬く間に囚人たちをコールドスリープから目覚めさせた。一斉に解き放たれた500人の凶悪犯により、刑務所職員とエミリーたちの一団は人質となり、そこは誰も近づく事のできない完璧な要塞と化した。
囚人たちのリーダーとなったハイデルの兄アレックスは、囚人全員の解放を要求し、1時間ごとに人質を殺していくと宣言する。そして、エミリーが大統領の娘という事に気づくのも時間の問題だった。 一刻を争う非常事態に動揺する大統領に、CIA調査官ハリーは、スノーのMS-1への潜入指令を提案する。指令を拒むスノーだったが、自らの潔白を証明する仲間が収容されていることをハリーから伝えられ、MS-1に向かうことを決意する―。
新着映画情報
ガイ・ピアース |
監督:スティ−ブン・レジャー |
2012/フランス/英語/シネマスコープ/ドルビーデジタル/95分 |
2079年、究極の監獄は、地球上には存在しない・・・
イマジネーションの限りを尽くして、人々の想像を超えた未来世界を描いた「フィフス・エレメント」から15年。自身のプロダクション、ヨーロッパ・コープを立ち上げ、「トランスポーター」「96時間」などの製作者としてアクション表現に磨きをかけてきたリュック・ベッソンが再び描く、誰もみたことのない未来。相次ぐ危機に飄々と立ち向かう元CIAエージェント、スノーにガイ・ピアース(「メメント」「L.A.コンフィデンシャル」)。
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