小学校の教師・川島はるが夫・行夫と共に赴任したのは、北海道の離島にある生徒6人の小さな分校だった。生徒たちの歌の才能に気づいたはるは、合唱を通してその心を明るく照らしていく。そんなある日衝撃的な事故が彼らを襲う。その出来事で島を追われ、生徒たちの前から姿を消すはる。生徒たちもまたそれぞれが心に深い傷を残してしまう。
20年後、東京で暮らすはるに生徒の一人が起こした事件の知らせが届く。はるは、真相を知るため、教え子たちとの再会を決意する。久しぶりに再会した彼らの口から語られるのは、20年間言えずにいた想いだった。それぞれが抱えていた後悔が大きな傷となり、今も心に残っていることを知ったはる。そして自身もまた、心に閉じ込めていた想いを6人に明かすのだった──。
新着映画情報
吉永小百合 |
監督:阪本順治 |
2012/日本/130分 |
先生が島を追われた日、私達は歌を捨てた。
湊かなえの『往復書簡』(幻冬舎文庫)に所収された『二十年後の宿題』を原案に、吉永小百合主演で贈る東映創立60周年記念作品。日本最北の地、稚内、サロベツ、利尻島、礼文島を舞台に、かつてない衝撃と感動の物語が描き出される。吉永小百合は、ある事故をきっかけに苦しみを抱え続けた教師・川島はるを演じる。はるの夫役に柴田恭兵、島に赴任してくる警察官役に仲村トオル、はるの父親役に里見浩太朗と錚々たる俳優陣が並ぶ。さらに教え子たちの20年後を演じるのは、時代を牽引する実力派俳優、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平。監督は「大鹿村騒動記」の阪本順治。
© 2012『北のカナリアたち』製作委員会