蓮実聖司は、生徒から“ハスミン”という愛称で呼ばれ、絶大な人気を誇る高校教師。学校やPTAの評価も高く、いわば「教師の鑑」とも呼べる存在だったが、それはすべて仮面に過ぎなかった。彼は他人への共感能力をまったく持ち合わせていない、生まれながらのサイコパス(反社会性人格障害)だったのだ。蓮実は自らの目的のためには、それが最善の策であれば、たとえ殺人でも厭わない。学校が抱える様々なトラブルや、自分の目的の妨げになる障害を取り除くために、いとも簡単に人を殺していく。そして、いつしか周囲の人間を自由に操り、学校中を支配しつつあった。だが、すべてが順調に進んでいた矢先、小さなほころびから自らの失敗が露呈してしまう。それを隠滅するために考えた蓮実の解決策。それは、クラスの生徒全員を惨殺することだった…。
新着映画情報
伊藤英明 |
監督:三池崇史 |
2012/日本/シネマスコープ/ドルビーSRD/129分/R15+ |
まるで出席を取るみたいに、先生はみんなを殺し続けたんだ。
「このミステリーがすごい!」第1位 「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、貴志祐介最大の問題作『悪の教典』の映画化。この日本映画史上、最凶最悪の主人公、高校教師の蓮実聖司を演じるのは、「海猿」で人命救助のエキスパートである海上保安官を演じ、ヒーローのイメージが強い伊藤英明。今までの“正義の味方”とは真逆の「絶対的悪」を意欲的に演じている。生徒役には「ヒミズ」で、ヴェネチア国際映画祭、日本人初となる新人俳優賞をW受賞した二階堂ふみと染谷将太。そして、若手ながらその演技力に定評のある林遣都。さらに、EXILEの妹分であるガールズパフォーマンスグループFLOWERのリーダー・水野絵梨奈など、若き才能たちが集結した。
© 2012「悪の教典」製作委員会