絶対王政派 vs リベラル派勢力の内戦下にあった19世紀前半のポルトガル王国。主人公はリスボンの寄宿舎に身を置く孤児の少年ジョアンと、彼の出生の秘密を解き明かすディニス神父。そして、謎解きのように物語は幕を開ける。因習に囚われる老貴族、異国から来た成り上がり者、過去の愛に生きる修道士、嫉妬に駆られる公爵夫人…。やがて情熱や欲望、嫉妬や復讐に駆られた無数の男女たちの人生を巻き込みながら、ミステリアスでドラマティックなエピソードがパッチワークのように紡がれていく。ポルトガル、フランス、イタリア、そしてブラジル。目も眩むスケールの舞台装置で過去と現在を行き来しながら、登場人物たちが胸に秘める“秘密”は思いもよらない形で、別の“秘密”と交差していき、やがて謎に満ちた壮大な運命のパズルは、驚きの結末へと向かう・・・。
新着映画情報
『ミステリーズ 運命のリスボン』
原題:Mistérios de Lisboa / Misteries of Lisbon
配 給 : | アルシネテラン |
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公開日: | 2012年10月13日 |
映画館: | シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー |
アドリアヌ・ルーシュ |
監督:ラウル・ルイス |
2010/ポルトガル・フランス/ポルトガル語・フランス語・英語/デジタル/ドルビー5.1ch/267分 |
人生は 愛と秘密に 満ちている──
本国フランスでは1年間という異例のロングランを続けた、「見出された時-「失われた時を求めて」-」「クリムト」のラウル・ルイス監督による4時間26分の大作。大病に冒された体で、“遺言”のつもりで撮影に臨んだという本作には、“巨匠の新たな最高傑作”との呼び声が広く響き渡った。そして、本作の大成功を見届けるかのように、ルイスは2011年70歳でこの世を去った。
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