1904年、チューリッヒのブルクヘルツリ病院に勤める29歳の精神科医ユングは、精神分析学の大家フロイトが提唱する“談話療法”に刺激され、新たな患者ザビーナにその斬新な治療法を実践する。まもなくユングはザビーナの幼少期の記憶をたどり、彼女が抱える性的トラウマの原因を突き止めることに成功。しかし医師と患者の一線を越えてしまったふたりは、秘密の情事を重ねるようになり、ザビーナをめぐるユングの内なる葛藤はフロイトとの友情にも亀裂を生じさせていく....。
新着映画情報
『危険なメソッド』
配 給 : | ブロードメディア・スタジオ |
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公開日: | 2012年10月27日 |
映画館: | TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー |
マイケル・ファスベンダー |
監督:デヴィッド・クローネンバーグ |
2011/イギリス・ドイツ・カナダ・スイス/ヴィスタビジョン(1:1.85)/ドルビーデジタル/99分/PG12 |
許されぬ愛。測れない心。
精神分析の礎を築いたジークムント・フロイトとカール・グスタフ・ユング。1856年生まれのフロイトと1875年生まれのユングは、20世紀初頭に出会い、師弟のような友情を育んだが、その交流の日々は長く続かず決別の時を迎える。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「イースタン・プロミス」の鬼才デヴィッド・クローネンバーグが、「つぐない」の脚本家クリストファー・ハンプトンによる舞台劇を映画化した本作「危険なメソッド」は、若き日のユングを主人公にフロイトとの出会いから蜜月時代、そして決別までの軌跡をたどったヒューマン・ドラマ。そして物語の重要な鍵を握る人物として登場するのが、ユングの患者であり愛人でもあったロシア系ユダヤ人女性ザビーナ・シュピールライン。この美しくも聡明で、過激な情動を内に秘めた“運命の女”の存在にスポットを当て、禁断のトライアングルで結ばれたユング、フロイトとの関係性をドラマチックかつスリリングに映し出す。
出演はユング役に「ジェーン・エア」「プロメテウス」のマイケル・ファスベンダー、ザビーナ役に「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのキーラ・ナイトレイ。フロイト役には、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「イースタン・プロミス」に続く3本目のクローネンバーグ作品となるヴィゴ・モーテンセン。