首から下が麻痺した大富豪と、彼を介護するスラムの黒人青年。 まさかの親友になったふたりが、常識破りの人生に繰り出す!
スラム街出身で無職の黒人青年ドリス。パリの邸宅に住む大富豪フィリップ。何もかもが正反対のふたりが、事故で首から下が麻痺したフィリップの介護者選びの面接で出会った。他人の同情にウンザリしていたフィリップは、不採用の証明書でもらえる失業手当が目当てというフザケた態度のドリスを採用する。その日から相入れないふたつの世界の衝突が始まった。クラシックとソウル、高級スーツとスウェット、文学的な会話と下ネタ──だが、ふたりとも偽善を憎み本音で生きる姿勢は同じだった。互いを受け入れ始めたふたりの毎日は、ワクワクする冒険に変わり、ユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。しかし、ふたりが踏み出した新たな人生には、数々の予想もしないハプニングが待っていた──。