1943年3月、ナチス支配下のポーランド。地下水道の労働者、レオポルド・ソハは迷路のように入り組んだ地下を熟知しており、盗品をそこに隠しながら、妻と娘との生活をなんとか支えていた。ある日、ソハはゲットーからトンネルを掘って地下に逃げ込んできたユダヤ人たちを偶然見つける。最初こそ金目当てでかくまうが、ユダヤ人たちの運命がナチスに追い込まれていくにつれ、次第に彼らに気持が寄り添っていく・・・。ユダヤ人をかくまったことがナチスに見つかれば、ソハだけでなく家族全員が公開絞首刑になる。果たして、ソハは彼らを守り抜くことが出来るのだろうか・・・?
新着映画情報
『ソハの地下水道』
原題:In darkness
配 給 : | アルバトロス・フィルム、クロックワークス |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2012年09月22日 |
映画館: | TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー |
トベルト・ヴィッキィーヴィクス |
監督:アニエスカ・ホランド |
2011/ドイツ・ポーランド/ヴィスタビジョン/145分/字幕翻訳:吉川美奈子/R15+ |
その暗闇は、やさしい秘密を隠してる――
ナチス支配下のポーランドを舞台に、地下水道に逃げ込んだユダヤ人たちを見つけてしまったひとりの男ソハの心の葛藤を、「太陽と月に背いて」(95)のアニエスカ・ホランドがサスペンスフルに描いた真実の物語。
第二次世界大戦中のナチスによるホロコーストの悲劇は、後世に警鐘を鳴らす戦争犯罪として数多くの映画のモチーフになってきた。第84回アカデミー賞で最優秀外国語映画賞にノミネートされた「ソハの地下水道」は、すでに描き尽くされたと思われたこの題材に新しい視点をもたらし、その痛ましい時代を生きた人々の恐怖、葛藤、忍耐、良心を、驚くべき迫力で追求したポーランド映画である。主人公のレオポルド・ソハという実在の人物は、下水修理に携わる貧しい労働者であり、コソ泥で詐欺師でもあった平凡な中年男だ。ずる賢いうえに風貌も冴えず、およそ映画の主人公には似つかわしくないこの男は、ホロコーストの嵐が吹き荒れるナチス占領下のポーランドで、いったい何を“しでかした”のか──。
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