
文明崩壊後のアメリカ―。僅かな富裕層のみが住むことを許された都市キャピトル。冷酷な支配者層は毎年、かつて自分たちに反旗を翻した12の地区から12才から18才までの男女を選出し、森の中で命をかけた“ハンガー・ゲーム”を開催していた。各地区から選ばれたプレイヤーが戦うゲームの様子は全国でテレビ中継される。これは、生き残りが最後の一人になるまで続けられるサバイバル・ゲームであり、その勝者は巨額の富を得ることが出来るのだった。
第12地区に暮らすカットニスは、死んだ父親に代わり、狩猟で家族を養っていた。プレイヤー選出の日、まだ幼い妹プリムローズが選ばれ、カットニスはとっさに身代わりを申し出る。生まれ持った直感と狩で鍛えた弓矢の技術を頼りに、カットニスは同地区から選ばれたピータと共に、精鋭たちとの戦いに挑む―。