70年代に帰国事業で北朝鮮に移住した兄ソンホが、25年ぶりに日本に帰ってくる。病気治療のために3か月間だけ許された帰国だったが、妹リエは心待ちにしていた。25年ぶりの家族団欒は微妙な空気に包まれる。かつて同じ場所で学び青春を謳歌した、ソンホ16歳時の仲間たちも彼を待っていた。奇跡的な再会を喜ぶなか、ソンホの治療のための検査が行われる。しかし、担当医には3か月では責任を持って治療できないと言われてしまう。父は来日延長を申請しようとし、リエは違う医者を見つけようと奮闘する。そんな矢先、本国からソンホに「明日、帰国するように」との電話が来るのだった・・・。
新着映画情報
安藤サクラ |
監督・脚本:ヤン・ヨンヒ |
2012/日本/16x9 HD/100分 |
兄が奥さんと息子と住むあの国。 私が両親と住んでいるこの国。 近いのに遠いふたつのくに。
ドキュメンタリー映画「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」に続くヤン・ヨンヒ監督の第3作目は、自身の実体験を基にオリジナル脚本として執筆した初のフィクション映画。1950年代から始まった北朝鮮への帰国事業を背景に、選択の機会が全く無い社会で生きる兄と、生まれた時から自由に生きてきた妹。家族を通して見えてくるものは、それぞれが背負ってきたもの、思想や価値観の違い、そして大きな時間の経過…。主人公のリエを演じるのは、「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」の安藤サクラ。兄ソンホはNHKドラマ「平清盛」、「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」の井浦新(ARATAから改名)が演じる。
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