
70年代に帰国事業で北朝鮮に移住した兄ソンホが、25年ぶりに日本に帰ってくる。病気治療のために3か月間だけ許された帰国だったが、妹リエは心待ちにしていた。25年ぶりの家族団欒は微妙な空気に包まれる。かつて同じ場所で学び青春を謳歌した、ソンホ16歳時の仲間たちも彼を待っていた。奇跡的な再会を喜ぶなか、ソンホの治療のための検査が行われる。しかし、担当医には3か月では責任を持って治療できないと言われてしまう。父は来日延長を申請しようとし、リエは違う医者を見つけようと奮闘する。そんな矢先、本国からソンホに「明日、帰国するように」との電話が来るのだった・・・。