ハワイ王朝最後の王位継承者となったのは、ヴィクトリア・カイウラニだった。“天国の頂”を意味するカイウラニは、1875年カラカウア王の妹とスコットランド人アーチボルト・クレグホーンとの間に生まれた。
1889年、ホノルルのイオラニ宮殿に初めて電気が引かれた夜、反王制派が反乱を起こす。裏で糸を引いていたのはアメリカ人宣教師の息子としてハワイで生まれ育ったサーストンとドールで、カラカウア王の義理の弟である州知事アーチボルト・クレグホーンの頭に銃を突きつけて、新憲法の承認と退陣を迫るのだった。
騒ぎのなかハワイを脱出したカイウラニ王女は、父親アーチボルトとともにイギリスに向かう。カイウラニ王女を迎え入れたのは、父親の旧友テオ・デイヴィーズとその家族。まったく違う環境で、偏見と戦うカイウラニは、デイヴィーズ家の長男クライヴと恋に落ちる。しかし幸せは長く続かない。サンフランシスコで療養していたカラカウア王が亡くなり、クーデターが起きて祖国は混乱を極めた。カイウラニは、クライヴに別れを告げ、アメリカ大統領に暫定政権を支持しないように要請するためワシントンへ向かった―。
新着映画情報
『プリンセス・カイウラニ』
原題:PRINCESS KA'IULANI
配 給 : | アニープラネット |
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公開日: | 2012年07月07日 |
映画館: | 新宿武蔵野館ほか全国ロードショー |
クオリアンカ・キルヒャー |
監督・脚本:マーク・フォービー |
2010/アメリカ/98分/字幕翻訳:松岡葉子 |
母国への想いと命をかけた恋― いま明かされる真実の物語。
ハワイ王朝、最後の王女として国と国民に忠誠と愛を誓い、彼らを守り抜くために23歳で病に倒れるまで戦い続けたカイウラニ王女の生涯を描いた歴史ドラマ。監督はこれがデビュー作となるマーク・フォービーで、ハワイに生まれ育った妻レイラニとともにイオラニ宮殿を観光中、企画を思いついたという。カイウラニ王女を演じるのは、「ニュー・ワールド」(15)で注目されたクオリアンカ・キルヒャー。
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