ローマに暮らすジョルダーニ家は、技術者の父、元医師の母、外務省で働く長男アンドレア、心理学者の長女ノラ、 建築を学ぶ次男ニーノ、高校生の三男ロレンツォと、一見何不自由のない幸せな家族に見えた。しかし三男の不慮の死をきっかけに、家族は心に秘めていた問題や困難に向き合うなかで、一人ずつ家を離れていく。
彷徨える者たちが運命のように出会う人々、不法移民の女性とその娘、不治の病のフランス人、戦場で記憶を失った大尉等...。一本の川がいつか大河の流れとなるように、父と母、アンドレア、ニーノ、ノラ、それぞれの運命と人生は、ふたたび織りあわされて、血のつながりや民族を越え、より大きな家族を成してゆく。ラストシーンのジョルダーニ家の開け放たれた窓のように、さらに豊かに、開かれた未来に向かって。
新着映画情報
『ジョルダーニ家の人々』
原題:Le cose che restano
配 給 : | チャイルド・フィルム/ツイン |
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公開日: | 2012年07月21日 |
映画館: | 岩波ホールにて公開 |
パオラ・コルテッレージ |
監督:ジャンルカ・マリア・タヴァレッリ |
2010/イタリア・フランス/ステレオ/399分 |
6時間39分にわたって、イタリアの一家族の〈今〉を紡ぎ出す。
2005年に日本で公開され、6時間強という上映時間にも関わらず大ヒットを記録した「輝ける青春」。このときのスタッフが再集結して作ったのは、前作を超える6時間39分の大河ドラマ。ローマの平凡な一家族を主役に、父母、兄弟、彼らをとりまく人物たちに起こるさまざまな人生の側面を丁寧に描きだし、流れゆく月日の中で決して変わらないものは何か?を観る者に問う。
父を演じるのは、「あしたのパスタはアルデンテ」のエンニオ・ファンタスティキーニ。母には、「子供は何でも知っている」のダニエラ・ジョルダーノ。長男アンドレアには、「007/カジノロワイヤル」でハリウッドデビューも果たしたクラウディオ・サンタマリア。次男ニーノには「ドン・ジョヴァンニ天才劇作家とモーツァルトの出逢い」のロレンツォ・バルドゥッチ。長女ノラには、歌手としても活躍するパオラ・コルテッレージ。