シャイアンは、かつて絶大なる人気を誇った、ロック界のスーパースター。でもいまは、ダブリンにある広大な邸宅で、消防士として働く妻ジェーンとひっそりと暮らしている。日課は、シャイアン・オタクのロック少女メアリーとショッピングモールのカフェに行くこと、妻とハイアライというゲームを楽しむこと、そして儲からなさそうな株に投資すること。
そんな平穏な生活を送るシャイアンに、故郷アメリカから「父危篤」の知らせが舞い込む。飛ぶのが嫌いなシャイアンは船でニューヨークへと向かうが、時すでに遅し。生前の父には会うこと叶わず、ただ亡骸の腕に刻まれた、ナチ収容所時代の番号を指でなぞるだけだった。30年も会わなかった父は、シャイアンの知らない宿望を持っていた。それは、かつてナチSS隊員であったアロイス・ランゲを探し出し復讐すること。
いつの間にか、シャイアンはランゲを求めて、アメリカ横断の旅に出ているのだった・・・。
新着映画情報
『きっと ここが帰る場所』
原題:This Must Be The Place
配 給 : | スターサンズ、セテラ・インターナショナル |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2012年06月30日 |
映画館: | ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマライズほか全国ロードショー |
ショーン・ペン |
監督:パオロ・ソレンティーノ |
2011/イタリア・フランス・アイルランド/シネマスコープ/119分/英語/字幕翻訳:石田泰子 |
人生は美しさで満ちている だけど、時々、何かが変だ・・・
アメリカの俳優兼監督ショーン・ペンと、イタリアの新鋭パオロ・ソレンティーノ(「イル・ディーヴォ」)が結託して創り上げた「きっとここが帰る場所」。緊密に設計された美しい映像と、躍動するストーリーテリングで展開する映画は、しかし、説明的な描写が少なく、奔放なまでに観る者の五感に訴えかけてくる。主演は、「ミスティック・リバー」「ミルク」で2度のアカデミー賞最優秀主演男優賞に輝く名優ショーン・ペン。共演は「ファーゴ」でアカデミー賞主演女優賞受賞のフランシス・マクドーマンド。本作の最も重要な要素である音楽は、元トーキング・ヘッズのデイヴィッド・バーンとボニー・プリンス・ビリーのウィル・オールダムが担当。原題の“THIS MUST BE THE PLACE”はトーキング・ヘッズの名曲から採られており、デイヴィッド・バーンによる素晴らしい楽曲が本編中でも楽しめ、バーンは名演技も披露してくれる。
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