エヴァは郊外の朽ち果てた一軒家に住んでいた。嫌がらせのため赤いペンキが玄関にぶちまけられ、道行く女性から突然罵倒され、頬を殴られたりする。それは息子ケヴィンが起こした事件のため。生きるために雑用係として旅行代理店で働き、少年刑務所にいる息子に面会に行く。睡眠薬とお酒が手放せない日々の中、エヴァは少しづつ過去の記憶と対峙していく・・・。
エヴァは世界中を飛び回り、その手記を書いている作家だった。これまで自由奔放に生きてきた。旅先まで追いかけてきた恋人フランクリンはエヴァと家庭を作り、落ち着くことを望んでいた。そうしてエヴァは妊娠する。しかし、他の妊婦のように、自分のお腹の中で成長していく我が子を愛おしいと思う以上に、なにか違和感があった。誕生した子どもはケヴィンと名付けられた。ケヴィンは幼い頃からなぜか母親への反抗を繰り返し、心を開こうとしない。美しい少年に成長したケヴィンの反抗心は、やがて危険な兆候をみせはじめ、遂にエヴァの全てを破壊するような事件を起こした・・・。
新着映画情報
『少年は残酷な弓を射る』
原題:We Need To Talk About Kevin
配 給 : | クロックワークス |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2012年06月30日 |
映画館: | TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー |
ティルダ・スウィントン |
監督:リン・ラムジー |
2011/イギリス/ヴィスタビジョン(1:1.85)/ドルビーSRD/112分/字幕翻訳:佐藤恵子 |
異常なまでの悪意と執着心を持つ息子と彼に戸惑う母親が行き着く深淵な親子の関係を、緊張感たっぷりに描くエモーショナル・サスペンス。ライオネル・シュライバー原作の小説をリン・ラムジー(「ボクと空と麦畑」「モーヴァン」)が映画化。母親エヴァを演じるのは「フィクサー」でアカデミー賞助演女優賞を受賞するなど、その実力が高く評価されているティルダ・スウィントン。残酷さと美しさを合わせ持つ息子ケヴィンには新星エズラ・ミラー。
(c)UK Film Council / BBC / Independent Film Productions 2010