祝辞は、断末魔の叫びと消え、純白のドレスは血塗られ、深紅に染まる━。
コルドとクララの結婚式当日。皆に祝福されて和やかに進行していた披露宴は、コルドの叔父が突如、醜悪な姿に変貌し、参列者を襲撃し始めたことで一変する。さらに襲われた者も、おぞましい「感染者」となったことで、会場は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。混乱のなか離ればなれになったコルドとクララ。互いの生存を信じて必死に探しだそうとするが、そのふたりの前に襲い来る「感染者」の群れ。しかし、「感染者」は、変わり果てた姿とはいえ、ふたりの為に集まってくれた家族や親族、友人たち。そんな彼らに、どうやって立ち向うのか…。