1935年、アムステルダムの小学校に通うアンネ・フランクは、同じユダヤ系の少女ハネリ・ホスラーと出会い、すぐに仲良しになる。成長するにつれて、お互いの夢を語りあい楽しい日々をすごしていた。だが、その頃、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害が日に日に厳しくなっていたのだ。
アンネ、13才の誕生日。みんなから祝福され幸せいっぱいの彼女は、贈られたプレゼントのサイン帳に日記を書き始める。それからひと月も経たずに、16才の姉マルゴーに対する召集命令が届き、父オットーは経営する会社の建物の中の隠れ家に、妻エーディトや娘たちとともに身を隠す決意をする。そして彼らを匿い必要なものを届ける役目をかってでたのが、会社の女性部下ミープだった。隠れ家ではアンネと年が近いペーターたち一家など8人で暮らすことになったが、アンネは親友のハネリが行方を探しに来てもここにいると知らせることはできなかった。一年後、ハネリが父親とまだ幼い妹ガビとともにナチスに捕らえられたと知ったアンネは、隠れ家に誘わなかった自分を後悔するのだった。
アンネたちは、息をひそめる生活の中でラジオから戦争の経過を耳にしては希望を持ち続け、アンネとペーターの間には幼い恋が芽生えていた。ところがある日、隠れ家にゲシュタポがやってきて、アンネたちを発見。ゲシュタポがみんなを連れ去ったあと、ミープはひとりで床にばらまかれたアンネの日記を拾い集めるのだった。
アンネたちは貨車に詰め込まれて何日も揺られ続ける。貨車がたどり着いたのは、アウシュヴィッツ強制収容所。持っていた荷物はすべて没収されて男女別々にされる。まだ15才だったアンネはオットーの機転で大人たちと一緒になったが、幼い子どもたちは白い煙が立ち上る建物の方へと向かわされる。だが、アンネはこれ以後、父とは二度と会うことはなかった・・・。
新着映画情報
『アンネの追億』
原題:Memories of Anne Frank
配 給 : | ゴー・シネマ |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2012年04月14日 |
映画館: | 有楽町スバル座ほか全国ロードショー |
ロザベル・ラウレンティ・セラーズ |
監督:アルベルト・ネグリン |
2009/イタリア/英語/99分/字幕翻訳:渡邉貴子 |
誰もが知りたかった「アンネの日記」の壮絶な最終章がここにある。
誰もが知っている『アンネの日記』。でも、その日記は未完に終わっている。なぜならアンネ・フランクはゲシュタポによって隠れ家から連行され強制収容所に送られたまま、二度と日記を書くことができなかったから。強制収容所で彼女を待ち受けていた運命とは、はたしてどのようなものだったのだろうか──。 本作では『アンネの日記』に書かれなかった壮絶な真実が、アンネ・フランクの一家の中でただ一人生き残った父オットーによる回想として描かれる。
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