![ストーリー](http://www.movienet.co.jp/images/movie_icon_story.gif)
ヨーロッパで連続爆破事件発生! 新聞の号外がアナーキストの犯行かと書きたてるが、名探偵シャーロック・ホームズの推理は違った。アイリーン・アドラーが事件に関わっていると見たホームズは、彼女のあとを追う。アドラーはオークション会場で、高名な医師ホフマンスタールに報酬にと小包を渡すが、その中身は爆弾だった。ホームズが爆弾を処理する間に、ホフマンスタールは何者かに殺され、アドラーは姿を消す。残された手掛かりは、彼女から奪った“シム”という人物宛ての手紙だけだ。
ロンドンのベイカー街、ホームズの下宿を訪れる、ジョン・ワトソン医師。結婚を翌日に控えたワトソンは、独身最後のパーティを楽しみにしていたが、主催者のはずのホームズは「我が探偵人生で最も重要な事件」に没頭していた。このところインド、中国、アメリカ、ヨーロッパと、世界各地で勃発している重大事件の数々は、すべて繋がっている。そして、その黒幕こそが、天才数学者で作家のジェームズ・モリアーティ教授だと言うのだ。大学のボクシングチャンピオンで頭脳も腕力も最高峰、さらに現首相の学友で社会的な信頼も厚い──それが彼の表の顔。裏側では、莫大な権力と富のために、世界の歴史を操作しようとしているのだ。
ホームズはワトソンをクラブへ連れて行くが、国の外交に携わるホームズの兄のマイクロフトしか来ないパーティに、ガッカリして飲んだくれるワトソン。実はホームズの目的は、そこでジプシー占いをしているシムだ。どうやら手紙を書いたシムの兄が、事件のカギを握っているらしい。だが、ホームズがシムを狙う暗殺者を撃退している間に、彼女は姿を隠してしまう。
翌日、花婿は二日酔い、付き添い役は傷だらけで、花嫁のメアリーを呆れさせるが、何とか無事に式を終える。幸せそうな二人をどこか寂しげに見守るホームズに、モリアーティからの呼び出しが届く。アドラーを死に追いやったというモリアーティに、手を引かなければワトソンの命も狙うと脅されたホームズは宣戦布告、ついに戦いが幕を開けた!