ある雨の夜、サーカスで働くチャーリーはテントの前に佇んでいた老人を事務所に招き入れる。古い写真に目を留めた老人は、昔働いていたというサーカス一座で起きた伝説的な事件を語り始めるのだった……。
ポーランド移民の息子ジェイコブは両親の愛に支えられ、コーネル大学で獣医学を学んでいた。だが、卒業目前で両親が交通事故死。ひとり遺された彼は、両親が彼の学費のために家を抵当に入れて借金をしていたことを知らされる。経済的に追いつめられた彼は仕事を探そうと都会を目指すが、思うようにならない。当てもなく線路を歩くジェイコブは、衝動的に疾走してきた列車に飛び乗る。それはベンジーニ・ブラザーズ・サーカスの列車だった。サーカスの団長兼舞台監督のオーガストは、ジェイコブを列車から突き落とそうとするが、彼が大学で獣医学を修めたと知って彼を受け入れる。
動物の世話をすることになったジェイコブは、一座の花形でオーガストの妻マーリーナに心を奪われてしまう。だが、彼女には声をかけてはいけないと言われ、ジェイコブはただ遠くから見つめるしかなかった。やがて、人気のホースショーに代わる演し物(だしもの)として象のロージーが連れて来られる。オーガストは言うことを聞かないロージーを折檻するが、それを止めたジェイコブとマーリーナはロージーを通して次第に親しくなる。間もなく、ジェイコブの仕込みでロージーが芸を習得。ロージーに乗るマーリーナの演し物が評判となり、一座は行く先々で人気を博す。ようやく自分の居場所を見つけたジェイコブだったが、嫉妬深いオーガストがジェイコブとマーリーナの仲に疑いの目を向けるようになり…。
新着映画情報
『恋人たちのパレード』
原題:Water for Elephants
配 給 : | |
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公開日: | 2012年02月25日 |
映画館: | シネマート新宿にてロードショー ほか全国順次公開 |
リーズ・ウィザースプーン |
監督:フランシス・ローレンス |
2011/アメリカ/シネマスコープ/121分/デジタル上映 |
ぼくはきみの手を握った。禁じられた恋と知ってても─
遥か昔、突然すべてを失い運命に導かれるようにサーカスの列車に飛び乗った青年は、サーカスで自分の居場所を見つけていくと同時に、一座の美貌の花形スターに恋をする。彼女との仲は一頭の象を通して次第に深まっていくが、彼女にはサーカス団の団長という夫がいた。彼女を夫の支配下から解放したいと願う青年は思い切った行動に出る─。
1930年代、大恐慌時代のアメリカを背景にしたサラ・グルーエンの小説『サーカス象に水を』は2006年に出版されるや大反響を呼び、12週間にわたってニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに掲載された。作者が「男女の恋愛、家族愛、そして人と動物との愛など、あらゆる愛の姿を描いた物語」と語るこの小説を、一流アーティストのミュージックビデオを数多く手がけてきたフランシス・ローレンスが映画化。主演は「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソンと、「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」のアカデミー賞女優リーズ・ウィザースプーン。
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