物語は、人生の終盤に差し掛かったJ・E・フーバー長官が、部下に命じて回顧録を書き取らせるところから始まる。記憶はFBI誕生以前へとさかのぼり、彼の表の経歴が語られるとともに、その裏側の野望、企み、葛藤、苦悩が次第に明らかにされていく・・・。
新着映画情報
『J・エドガー』
配 給 : | ワーナー・ブラザース映画 |
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公開日: | 2012年01月28日 |
映画館: | 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー |
レオナルド・ディカプリオ |
監督:クリント・イーストウッド |
2011/アメリカ/シネマスコープ/137分 |
8人の大統領が恐れた男。
クリント・イーストウッドとレオナルド・ディカプリオが、ついに初めてのタッグを組んだ。2度のアカデミー賞監督賞に輝く名匠と、3度のオスカー・ノミネートを積み重ねてきた実力派スター俳優の、待望の初顔合わせ。脚本の「ミルク」でアカデミー賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックを擁し、共演にオスカー・ノミネートのナオミ・ワッツ、オスカー女優のジュディ・デンチら豪華キャストを配した最強の布陣で臨む、事実に基づく隠されたドラマ。
単なる伝記映画には興味がないと言い切るイーストウッドをここまで前のめりにさせ、その長きにわたる人生と謎に満ちた内面のすべてを演じたいとディカプリオに熱望させた伝説の男、ジョン・エドガー・フーバー。20世紀の半分を占める約50年ものあいだ、アメリカで大統領さえも及ばない強大な権力を手にしていた男。アメリカのあらゆる秘密を掌握し、国さえも動かしていた男。50年間に入れ替わった大統領は8人にのぼり、その誰もが彼を恐れた。FBI初代長官。20代にしてFBI前身組織の長となり、以後、文字どおり、死ぬまで長官であり続けた男だ。
今日では当たり前とされる科学捜査の基礎を確立し、犯罪者の指紋管理システムを作ったのも彼なら、FBIを子どもたちの憧れの的にまで押し上げたのも彼だった。明らかな英雄でありながら、しかし、彼はつねの黒い疑惑や、スキャンダラスな噂がつきまとう。国家を守るという絶対的な信念は、そのためになら法を曲げてかまわないというほど強く、狂信的なものとなり、それゆえ彼は正義にもなり、悪にもなった。国を守るという大義名分のもと、大統領をはじめとする要人たちの秘密を調べ上げ、その極秘ファイルをもとに彼が行った“正義”とはいったい何だったのか?