時は幕末、文久2年(1862年)。品川の地に北の吉原と並び称される色町があった。相模屋という遊郭へわらじを脱いだ主人公の佐平次は、勘定を気にする仲間三人を尻目に、呑めや歌えの大尽騒ぎ。実はこの男、懐に一文も持ち合わせていないのだが・・・。
新着映画情報
『幕末太陽傳 デジタル修復版』
配 給 : | 日活 |
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公開日: | 2011年12月23日 |
映画館: | テアトル新宿、 ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー |
フランキー堺 |
監督:川島雄三 |
1957/日本/白黒/スタンダード(4:3)/110分 |
銭がなくとも、その身ひとつで時代を駆ける!
古典落語『居残り佐平次』を軸に、『品川心中』『三枚起請』など様々な噺を一本の物語に紡ぎ上げた本作は、2009 年キネマ旬報【オールタイム・ベスト映画遺産200 日本映画篇】において第4 位に輝き、多くの落語家が「落語種を映画にして唯一成功した作品」との太鼓判を捺し、喜劇を生業とする様々なジャンルの文化人たちに愛され続けている川島雄三(1918−1963)の代表作。50 年代のオールスター・キャストが織り成す、笑いあり涙ありの江戸の“粋”なこころに、生きることの喜びを感じさせ、閉そくした現代日本に、元気と知恵、そして喝を入れてくれる珠玉の時代劇だ。
(c) 日活