アルツハイマー病を患う父親を持つ若き科学者ウィルは、この病気を劇的に治癒する新薬の開発に没頭していた。その薬を投与されたチンパンジーは脳が活性化し、並外れた知能を示すが、研究所内で突如暴れ出したため射殺されてしまう。ウィルはそのチンパンジーが産んだ赤ん坊を密かに自宅に連れ帰り、シーザーと名付けて育てることに。やがて母猿の特殊な遺伝子を受け継いで成長したシーザーは、育ての親であるウィルの想像すらはるかに超えた驚異的な知性を発揮。しかし、あるトラブルがきっかけで霊長類保護施設の檻の中に閉じ込められたシーザーは、人間の愚かさに失望し、自由を求めて仲間とともにある行動を起こしていく。それは世界の秩序を根底から揺るがし、人類に支配された地球上の進化の概念をも覆す一大決戦の始まりだった…。
新着映画情報
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』
配 給 : | 20世紀フォックス映画 |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2011年10月07日 |
映画館: | TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー |
ジェームズ・フランコ |
監督:ルパート・ワイアット |
2011/アメリカ/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD, DATASAT / 106分/字幕翻訳:戸田奈津子 |
なぜ人類の文明は滅び猿が支配者となったのか?
1968年に公開された「猿の惑星」は何もかもが驚きに満ちていた。人間が高度な知性を持つ猿に支配されるという前代未聞の世界観、そして衝撃のラスト・シーン。「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」は、オリジナルの名作に残された大いなる謎を解き明かす。なぜ人類が築き上げた文明社会はもろくも崩壊し、猿が地球の支配者となったのか?現代のサンフランシスコを舞台に、一匹の猿の突然変異的な進化から始まるストーリーはもはやSFという域を超越し、21世紀の今を生きる我々人類に向けての強烈で生々しい警鐘となっている。いわば本作はあの名作の“起源”に迫り、地球の歴史が塗りかえられた空前絶後の一大事と、そのすべての始まりを壮大なスケールで映像化した衝撃作。
科学者ウィルに扮するのは、「スパイダーマン」シリーズのハリー・オズボーン役で脚光を浴び、アカデミー主演男優賞にノミネートされた「127時間」(10)の名演技も記憶に新しい若手実力派ジェームズ・フランコ。ウィルの恋人となる獣医キャロライン役は、「スラムドッグ$ミリオネア」(08)のフレッシュな注目株フリーダ・ピント。そしてシーザーの動きと感情を体現したのは、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラム役、そして「キング・コング」(05)では主役のキング・コング役を演じ、ハリウッドで最も優れたパフォーマンス・キャプチャーの演技者として名高いアンディ・サーキス。製作陣からメガホンを託されたルパート・ワイアット監督は、これが長編2作目となる新進気鋭。