警視庁管内に協調性に欠けるが抜群の検挙率を誇り、人一倍強い正義感で刑事を志望する若い警察官がいた。彼の名は、早川勇作。いよいよ刑事に昇進かと心弾ませていた彼に下った辞令は警視庁警備部警備二課装備第四係という部署への配属。そこは、警備犬とそのハンドラーとが所属する部署だった。
警備犬は、災害時の人命救助に加えて、爆発物などの捜索から犯人の制圧といったテロ対策としての警備出動という任務も負っているが、警視庁に警備犬が導入されて30年、未だに一度も警備出動の実績は無かった。犯人逮捕の機会を奪われ熱意を失いつつあった勇作にあてがわれたバディ(警備犬)は「シロ」だった。シロは優秀な血統だが、劣性遺伝(アルビノ)として生まれたため、警備犬への道を閉ざされていた。勇作はそんなシロに自分の姿を重ね合わせ、共に厳しい訓練を繰り返し、警備犬とハンドラーとして絆を深めていく。
そんな折、警視庁を震撼させる連続爆破事件が発生し、四係への出動要請が…。それは、シロと勇作を待ち受ける、長く険しい戦いの序章に過ぎなかった―。
新着映画情報
市原隼人 |
監督:七高剛
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2011/日本/ヴィスタビジョン/ドルビーSRD/104分 |
それは、最高の装備か、真実の絆か。
『252』の原作者でもある小森陽一が取材を重ねていたネタとして、”警備犬”があった。”警察犬”とは異なり、”警備犬”は装備であり、人間の盾にならなければならない。この命題には大きなドラマがある。映画「252 生存者あり」のエピソードゼロとして制作放送されたスペシャルドラマで、市原隼人が演じた早川勇作と、この”警備犬”を掛け合わせてみたら凄いドラマが生まれるはずと、そこからこの映画は始まった。感動的ないわゆる“動物モノ”の枠を超える、純粋無垢なる存在と人間のバディーストーリーとして、疾走感のあるエンターテイメントが誕生した。
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