とある刑務所の204房。そこでは年の瀬が近くなると、年に一度の贅沢メニュー正月の“おせち料理”を懸けて、受刑者たちが“めし自慢”バトルを繰り広げる。ルールは実に単純だ。自分たちがこれまでに味わってきた“めし”と“人生”──思い出の料理を饒舌に語り、聞き手が「おいしそう!」「たまらん!」と唾を飲み込み、喉をゴクリと鳴らしたら1点! 一番点数を稼いだ者が全員からおせちを一品ずつもらえるという、なんともバカバカしく子供じみたゲーム。はぐれ者たちの思い出話に登場する絶品メニューは、子供の頃に母が作ってくれたホットケーキ、家族と食卓を囲んで食べたすき焼き、彼女が作ってくれた愛情たっぷりキャベツラーメン…など、特別ではない郷土料理やB級グルメばかりだが──。
新着映画情報
永岡佑 |
監督:前田哲 |
2011/日本/ヴィスタビジョン(1.85:1)/108分 |
忘れられないメシがある。 忘れられない人がいる。
人生の岐路に立ったとき、歓喜に包まれたとき、どん底をさまよっているとき……どんなときでも人は“めし”を食べる。そして印象的な出来事と共にその味は、思い出の味として、懐かしい味として、記憶の奥深くに刻まれる。映画「極道めし」は、誰でも1つや2つ持っている料理にまつわる思い出話をテーマにした、土山しげるの人気同名グルメ漫画の実写映画化。監督は「ブタがいた教室」「猿ロックTHE MOVIE」の前田哲。
(c)2011『極道めし』製作委員会(c)土山しげる/双葉社