2005年8月、医大に通う大学2年生のコータは、友人の芝山や矢野とそれなりに楽しい日常を過ごしていたが、何か物足りなく感じていた。ありきたりの毎日を変える何かがないだろうか…? そんなことを頭の隅で考えていたある日、ふと立ち寄った郵便局で海外支援案内のパンフレットに目がとまる。
「子どもたちに屋根のある学校を。あなたの150万の寄付で、屋根がある学校が建ちます」そのパンフレットを手に取った瞬間、コータの明日は変わった――。
コータはすぐに知り合い全員にメールで「カンボジアに学校を建てよう!」と送信。大半の友達がイタズラや無理だと相手にしない中、芝山や矢野に加え、合コンで知り合った本田が仲間に加わってくれた。夜のクラブでのナンパ、学校でのビラ配りなどで人集めに奔走してチャリティーイベントを何とか成功させた4人だったが、単なるお金集めだけでは意味がないと、今度は現地のリサーチをするためにカンボジアへスタディー・ツアーを敢行する。しかし、到着した東南アジアの最貧国。そこには、コータたちが想像している以上の現実が横たわっていた。地雷の残る村で生活しなければならない人たち、HIV感染者の現実、そして学校に行けない子どもたち…。
現実を目の当たりにし、うなだれて帰国したコータたちを待っていたのは、日本での災難だった。イベントに協力してくれていたIT企業の社長が違法取引の容疑で逮捕され、サークルの評判はガタ落ち、さらにそれぞれの生き方や恋愛、将来の悩みで、ついに仲間割れまで起こしてしまう。果たして、コータたちは目標額を集めることができるのか?カンボジアの子どもたちのために学校を建てることができるのだろうか?
新着映画情報
『僕たちは世界を変えることができない。But,We wanna build a school in Cambodia.』
配 給 : | 東映 |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2011年09月23日 |
映画館: | 全国ロードショー |
向井理
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監督:深作健太 |
2011/日本 |
だから、みんなで笑顔をつくった。
ひとりの力では世界は変えられないかもしれない。でも、ボクらはやってみた、見えてくるものが確かにあった―。実話に基づくストーリーで、心をガツンとさわやかに撃ち抜く全く新しい青春ムービーの誕生。
2008 年に自費出版された現役大学生・葉田甲太の体験記『僕たちは世界を変えることができない。』(小学館より改訂版発売中)。普通の大学生がひょんなことから始めたカンボジアでの学校建設ボランティアを通して、自分自身と社会を見つめ直す姿を活き活きと描き出したこのノンフィクションは、現役大学生ならではのリアルな記述で発売直後からネット等で大反響。ついに、最高のスタッフ、キャストの手で映画化されることになった。カンボジアでの学校建設募金を仲間に説き、行動に移す主人公の医学生・田中甲太(コータ)役を演じるのは、向井理。常々「大切な第二の家族の国」と語るほど、人一倍カンボジアへの思い入れも深いだけに、「命を削って作りました」(本人談)と言わしめる作品となった。
(c)2011「僕たち」フィルムパートナーズ