キルギスの小さな村の電気工。村人たちは彼を“明り屋さん”と呼ぶ。明り屋さんは、アンテナの調整や電気の修理など、どんな些細な用事でも自転車でかけつける。時には、裕福ではない家には無料で電気を使えるよう細工したりもする。村人たちの暮らしを第一に考え、みんなからも愛される純朴な男だ。そんな明り屋さんの夢は、風車を作って村中の電力を賄うことと、息子を授かること。
そんな中、ラジオから政治的混乱のニュースが流れ、私腹を肥やそうと都会から価値観の違う者がやってくる。穏やかな時間が流れる田舎の村にも変化が起きようとしていた・・・。
新着映画情報
『明りを灯す人』
原題:SVET-AKE/The Light Thief
配 給 : | ビターズ・エンド |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2011年9月 |
映画館: | シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー |
アクタン・アリム・クバト |
監督:アクタン・アリム・クバト |
2010/キルギス・フランス・ドイツ・イタリア・オランダ/ヴィスタビジョン(1:1.85)/ドルビーデジタル/80分 |
「あの娘と自転車に乗って」「旅立ちの汽笛」のアクタン・アブディカリコフ監督、9年ぶりとなる最新作。名字をロシア名の<アブディカリコフ>からキルギス名の<アリム・クバト>に変え、自ら主演もつとめる。91年にソ連が崩壊し誕生したキルギス共和国。独立宣言から20年、今尚、遊牧民だった頃の生活習慣や風習が残る暮らしの中、政治的変革に翻弄されながらも慎ましく生きる人々の未来への希望を詩情豊かに描き出す。