ニューヨークの安アパートに暮らすタイラーの心は苦悩と怒りで満ちていた。6年前、兄の死が全てを変えた。弁護士の父との溝は埋まらない。母が再婚し、11歳の妹は父の愛に飢え苦しんでいるが、救ってやることもできない。孤独と虚無の日々・・・タイラーは人生の迷子だった。しかし、ある日出会ったアリーの揺るぎなさが彼の心を開いていく。初めて感じる本気の愛、生きる悦び。やがて、彼女自身が同じ傷を抱えていると知ったとき、バラバラだった家族の再生がゆるやかに訪れる・・・。
新着映画情報
ロバート・パティンソン |
監督:アレン・コールター |
2010/アメリカ/ヴィスタビジョン(1:1.85)/ドルビーデジタル/113分/日本語字幕:中村光英 |
悼みを抱えて、それでも前へ――。
22歳でガンジーは3人の子供を持ち
モーツァルトは交響曲を作り
バディ・ホリーは死んだ
兄さん、俺はもうすぐ22歳になる・・・
無名の新人が書き下ろした脚本に惚れ込み、困難な映画化を牽引したのは、「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソン。念願の企画で初の製作に進出し、等身大のリアルを演じて新境地を開いた。恋人のアリーには、エミリー・デ・レイヴィン(TVシリーズ「LOST」)、タイラーの両親にピアース・ブロスナン(「007」シリーズ)とレナ・オリン(「愛を読むひと」)、アリーの父親にはクリス・クーパー(「アメリカン・ビューティー」)が集結、愛の喪失と再生を繊細に演じた。
監督のアレン・コールターは、TVシリーズ「SEX and the CITY」同様、ニューヨークの街の空気をそのまま出すことにこだわった。朝陽が差し込む恋人たちの部屋、タイラーが妹と散歩するセントラル・パーク、ビジネスマンが朝のコーヒーを調達するウォール街のカフェ、大人未満の学生たちの活気に溢れるNYUのキャンパス。タイラーとアリーの愛が輝いた2001年夏のニューヨークが、まるで登場人物のひとりのようにスクリーンに蘇る。
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