1948年、イスラエルがパレスチナ侵攻を果たした年のエルサレム。その路上には紛争により焼け出された孤児たち55人の痛ましい姿があった。後にそうした孤児たちのために生涯をささげることになるヒンドゥ・ホセイニは、彼らのために資産をつぎ込み、やがて3000人を超える少女たちのホームとなるダール・エッティフルという学校を創設する。
学校には幼い時からヒンドゥの与える愛と教育を受け、希望の、そして未知数の可能性を秘めた少女ミラルがいた。東エルサレムに生きる彼女は、繰り返される占領と紛争のなかで成長していく。やがてミラルが歩む道は、より大きな歴史という物語をも紡いでいくのだった…。
新着映画情報
『ミラル』
原題:MIRAL
配 給 : | ユーロスペース+ブロードメディア・スタジオ |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2011年08月06日 |
映画館: | 渋谷・ユーロスペースほか全国順次ロードショー |
フリーダ・ピント |
監督:ジュリアン・シュナーベル |
2010/フランス・イスラエル・イタリア・インド/ヴィスタビジョン(1:1.85)/ドルビーSRD/112分/英語/字幕翻訳:渡邉貴子 |
愛を伝えること、自由を伝えること、そして希望をつないでいくこと――。
1973年・イスラエル生まれのルーラ・ジブリールによる自伝的実話『ミラル』を基に映画化。無限の可能性を秘めたひとりの少女“ミラル”が過酷な現実に翻弄されながらも逞しく生き抜き、ついには輝かしい未来へと羽ばたいていく姿を、「潜水服は蝶の夢を見る」「バスキア」のジュリアン・シュナーベル監督が丁寧に映し出す。
ミラル役に抜擢されたのは「スラムドッグ$ミリオネア」でデビューし、世界中の注目を集めたフリーダ・ピント。そして「扉をたたく人」「シリアの花嫁」の名女優ヒアム・アッバスが、パレスチナの孤児たちに惜しみない愛情を注いだ伝説的な教育者ヒンドゥ・ホセイニに扮した。
(c)PATHE - ER PRODUCTIONS - EAGLE PICTURES - INDIA TAKE ONE PRODUCTIONS with the participation of CANAL+ and CINECINEMA A Jon KILIK Production