ナチス占領下のパリ。ユダヤ人は胸に黄色い星をつけることが義務付けられた。11歳のジョーは、星をつけて学校に行くのが嫌だったし、公園や映画館、遊園地への立ち入りが禁じられたことに腹を立てていた。何かが変わろうとしていることは、わかっていた。それでもジョーと家族は、ささやかな幸せがつづくことを信じていた。フランス警察の荒々しいノックの音に、たたき起こされるまでは──。
1942年7月16日、夜明け前のパリで始まったユダヤ人一斉検挙。子供も女性も、赤ん坊さえも、1万3,000人ものユダヤ人がヴェル・ディヴ(冬季競輪場)に押し込められ、5日間、水、食料もなく放置された。だが、それは祖国フランスがナチスに協力して行った信じ難い出来事の、ほんの始まりに過ぎなかった──。
新着映画情報
『黄色い星の子供たち』
原題:La Rafle
配 給 : | アルバトロス・フィルム |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2011年夏 |
映画館: | TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー |
メラニー・ロラン |
監督・脚本:ローズ・ボッシュ |
2010/フランス・ドイツ・ハンガリー/シネマスコープ/ドルビーSRD/125分/字幕翻訳:松浦美奈 |
約束して。必ず、生き抜くと。
1942年夏、ナチス占領下のパリでフランス政府によって行われた史上最大のユダヤ人一斉検挙“ヴェル・ディヴ事件”。1995年にシラク大統領が国家の責任に触れるまで、フランスではタブーとされてきたその真実を、元ジャーナリストのローズ・ボッシュ監督が、家族と引き離された子供たちの視点から描き、昨年本国フランスでは300万人を動員し大ヒットを記録した。「イングローリアス・バスターズ」「オーケストラ!」などのヒット作に出演が続き近年活躍目覚ましいメラニー・ロラン、フランスが誇る名優ジャン・レノが、子供たちの物語を支える。