パレスチナのちいさな命を守るため、 民族も宗教も乗り越えイスラエル人医師とジャーナリストが立ち上がった。
紛争の絶えないイスラエルとパレスチナ。余命を宣告されたアラブ人の赤ん坊が、封鎖されたパレスチナ自治区ガザ地区からイスラエルの病院に運びこまれた。イスラエル人医師ソメフは、ガザ地区の最前線で20年以上取材を続けるイスラエル人TVジャーナリスト、エルダールとともに、民族や宗教の対立を越えて立ち上がる。その想いはただひとつ、「このちいさな命を救いたい」。しかし行く手には様々な困難と、パレスチナ人のアイデンティティーと母親としての想いの間に揺れ動くラーイダの苦悩があった…。