水曜日のエミリアは、少しブルーだ。8歳になる、夫ジャックの息子ウィリアムが、泊まりに来るから。学校まで迎えに行くのが、エミリアの役目だ。別れた両親の家を行き来しているウィリアムは、エミリアに決して打ち解けない。離婚の原因がエミリアなのだから、当然と言えば当然だ。エミリアにとっては、小児科のエリート医師である前妻のキャロリンが、育児のあれこれを事細かに指示してくるのもプレッシャーだ。
ジャックは、エミリアが新人弁護士として勤め始めた事務所の上司だった。エミリアが一途に恋したジャックには妻子がいた。二人の関係が熱くなる中やがてエミリアは妊娠、ジャックの離婚成立を待って、再婚。晴れて愛するジャックと結婚したエミリアは満足だった。しかし、彼女の幸せの絵は、残酷な運命の手で描き変えられてしまう。イザベルと名付けた赤ちゃんが、生まれて3日後に突然死したのだ。
その日を境にエミリアの人生には、次ら次へとトラブルが。あんなに愛し合っていたはずのジャックとも、心は離れていくばかり。幸せな未来を見失ったエミリアは、イザベルの死にまつわる“ある秘密”を、ジャックに告白してしまう。傷ついた心を抱えて、家を出るエミリア。
ある日、独りで生きていくことを決意したエミリアに、一本の電話がかかってくる。それは全く予期せぬ人物からの、呼び出しの電話だった──。
新着映画情報
『水曜日のエミリア』
原題:Love and Other Impossible Pursuits
配 給 : | 日活 |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2011年07月02日 |
映画館: | ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー |
ナタリー・ポートマン |
監督:ドン・ルース |
2009/アメリカ/シネマスコープ/ドルビーデジタル/102分 |
愛に人生に迷った時、人はどう乗り越えるのだろうか─?
心ときめく恋、永遠の愛を誓いあう結婚、子供の笑い声が響く家庭──女性なら誰しも、そのすべてを手に入れたいと願うのは、当然のことだろう。新人弁護士のエミリアも、ごく普通の幸せを求めただけだった。ただし、彼女の場合は、最初のボタンをかけ違った・・・。
エミリアを演じるのは、製作総指揮も務めたナタリー・ポートマン。「ブラック・スワン」で本年度ゴールデン・グローブ賞を獲得し、続いて初のアカデミー賞主演女優賞に輝いた。今年は他にもバラエティ豊かな出演作が並び、プライベートでも婚約と妊娠を発表するなど、一段と輝きを増した注目の存在だ。
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