1日目―AM4:27―
巨大な未確認飛行物体は、全世界に飛来した。そこから発せられた青白い光線は、人々を蛍光灯に近寄っていく蛾のように引き寄せ、吸い上げていった…
2日目
未確認飛行物体から放たれた巨大な生物が、地球上に残った人々を捕獲し始めた…
3日目
軍隊との交戦、そして征服のときがやってきた…
ロスに住む親友テリーの超高級マンションを訪ねていたカップル、ジャロッドとエレインは、早朝、最上階の部屋のブラインドから差し込む青白い光と不気味な音で目を覚ました。そして、その光を見た友人の一人が、一瞬にして光の中に吸い込まれて姿を消すのを目撃。 ジャロッドも、その光に魅入られ吸い込まれる寸前で、テリーに助けられた。
突然の事態が全くのみこめない彼らだが、更に、窓の外に広がる光景に、呆然と立ちつくした・・・。目前には、これまで見たことのない巨大飛行物体が迫っていた。しかも、それは1機だけでなく、空を埋めるほどの数の飛行物体が、地上から人間を吸い上げていたのだ! それだけではなく、生物とも機械ともいえない小型のマシンが、取りこぼした人間を狩るべく、マンションの部屋を探索していることに気づいた、ジャロッドたち5人は、訳もわからず、車で脱出を試みる。しかし、テリーの運転するフェラーリは、駐車場の出口で、巨大な足に無残に踏み潰された! 外には、人々を捕獲するために得体の知れない巨大生物が何頭も放たれていたのだ。
次々と人間が飛行物体や生物の餌食となる中、脱出をあきらめ、マンションの一室に立て篭る彼らの前に、軍隊の戦闘機が編隊を組んで現れた。遂に人類と征服者の最後の戦いが始まったのだ。 激しい戦闘の末、一発のミサイルの直撃により炎に包まれた巨大飛行物体。 しかし、数分後、地面に撃墜されたと思われたそれは、無数の巨大生物と小型マシンを吐き出しながら、修復を始めるのだった…。
部屋の中で、窓の外を眺めながら彼らは悟った。地球の支配者が交代する瞬間が、確実に刻一刻と近づいていていることを…
新着映画情報
エリック・バルフォー |
監督:グレッグ・ストラウス |
2010/アメリカ/シネマスコープ/ドルビーデジタル、ドルビーSR/94分/PG12 |
「2012」「アバター」のVFXチームが、驚異の映像で描く、地球征服3日間の黙示録
<異星人による侵略><地球崩壊の大災害>など、幾多の映画で描かれてきた地球規模の大パニック。一瞬にして日常が崩れ去る恐ろしい世界だが、そこには、自己犠牲の人類愛や家族愛、不屈の英雄が存在して、感動のドラマが胸を熱くさせた。 しかし現実の世界で、戦う術を持たないごく普通の人間の前に、圧倒的な力を持つ“なにか”が襲いかかった時、絶望的な極限状況の中、人は何を考え、そして何が起こるのか?そこに愛や英雄は存在する余地はあるのだろうか?
「スカイライン−征服−」では、ごく普通の人々が、何が起こって、誰に攻撃されているのかも分からないまま、窓の外で刻一刻と進んでいく地球征服の3日間を目撃する。パニックを起こして冷静な思考ができなくなる人々や、それまでの日常生活を引きずって喧嘩を始めるカップルの無力感は、得体の知れないモノに襲われた時の、武器も力も無い我々の姿そのものといえる冷徹なリアリティを持って迫ってくる。
早朝から空を覆い尽くす無数の宇宙船、白昼に人を捕獲するクリーチャー。暗い場面を極力減らし、あえて昼のシーンを増やすことで、見事に日常と非日常を融合したのはVFXスタジオ:Hydraulx(ハイドラックス)。レッド・ホット・チリ・ペッパーズやリンキン・パークのミュージックビデオから始まり、「デイ・アフター・トゥモロー」「2012」「アバター」など錚々たる作品の驚愕の映像を手掛け、一大スペクタクルを描く作品には欠かせない存在となったこのスタジオは、本作の製作・監督を務めたストラウス兄弟により創設された。