タブロイド紙を頻繁に賑わす映画スター、ジョニー・マルコは、ハリウッドにある伝説的なホテル”シャトー・マーモント”で暮らしている。フェラーリを乗り回し、ホテルで一緒に過ごす女性にも事欠かず、ふわふわと漂うように毎日を過ごしている。そんな中、前妻と同居する11歳の娘クレオがやって来る。ひさしぶりに娘と過ごす親密な時間のなか、ジョニーはやがて気付いていく──自堕落な生き方が置き去りにしてきた大切な何かを。
新着映画情報
スティーヴン・ドーフ |
監督・脚本:ソフィア・コッポラ |
2010/アメリカ/ヴィスタビジョン/ドルビーSR・SRD/98分 |
父にとって、それは忘れかけていた日常。娘にとって、それは忘れられない時間──。
「マリー・アントワネット」から4年。第67回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したソフィア・コッポラ待望の最新作。「ロスト・イン・トランスレーション」をはじめ、孤独にうつろう心を繊細に映し出してきたソフィアが次に表現するのは、スウィートな世界観に隠された、ほろ苦い人生の味。娘と暮らした数日間によって心に変化をもたらした主人公を優しいまなざしで描く。父フランシス・フォード・コッポラとの思い出や、2児の母でもある自らを投影したパーソナルな家族の物語であり、彼女の新境地を切りひらく最高傑作となった。
主演は、スティーヴン・ドーフ(「ワールド・トレード・センター」「パブリック・エネミーズ」)と、エル・ファニング(「帰らない日々」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」)。
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