![ストーリー](http://www.movienet.co.jp/images/movie_icon_story.gif)
1970年代のアメリカ。売れない作家クリフォード・アーヴィングは、新作を出版社に売り込んでは却下される日々を送っていた。ある日、友人でもあるマグロウヒル出版のアンドレアに「今世紀最大」の作品を持ってくると言ってしまい、窮地に立たされる。何のプランもなかったアーヴィングだが、変わり者で隠遁生活を送っている有名な大富豪ハワード・ヒューズのニセ自伝を書くことを思いつく。実際に彼に会ったことのある人間はほとんどおらず、彼は表舞台に出て来ない。ならば、ウソを書いてもバレないというわけだ。
早速、ヒューズの筆跡をまねた依頼の手紙を手に、マグロウヒル社のビルに乗りこんだアーヴィング。半信半疑のマグロウヒルの社員たちだったが、筆跡鑑定で「本物」と出たことで話を進めることにする。それと並行して、アーヴィングの親友でリサーチの腕があるディック・サスキンドと共にヒューズの情報収集に走る。中でもヒューズの元側近ディートリッヒの書いた記録を手に入れたことは大きな収穫となった。
その後、何度かピンチを迎えながらも、アーヴィングはウソを散りばめた巧みな話術で、マグロウヒル社会長のシェルトン、マグロウヒル出版社長のハロルド、ライフ誌の編集長ラルフらを次々と説得していく。そしてついにヒューズの分と合わせて110万ドルの報酬を得ることに成功する。ヒューズ名義の小切手は、アーヴィングの妻エディスが偽名でスイスに口座を作り換金することとなった。同じ頃、アーヴィングの家に段ボール箱が届く。中身はニクソンらに対してヒューズが渡したワイロなどの記述だった。この情報がヒューズから授けられたものだと考えたアーヴィングは、本に載せて世界を変えるのだと意気込む。
しかし、ヒューズの顧問弁護士から抗議があったことで、アーヴィングのウソは少しずつほころびを見せていく・・・。