1976年7月28日深夜。中国河北省唐山市。貧しいながらも幸せな生活をおくっていた父、母、そして双子の娘・息子の家族にマグニチュード7.8の地震が襲う。父は家に取り残された二人の子供を助けようと家に飛びこむが、建物の倒壊に巻き込まれ命を落とす。翌朝、一人きりになり、絶望の淵にいる母親の元に、子供たちが瓦礫の下で奇跡的に息をしている事が伝えられる。力を合わせ、救助活動をする近隣の人々。「両方の子供を救って...」と懇願する母親。だが時間は迫り、救出できるのは片方だけという、あまりにも過酷な選択をしなければならなくなる。「息子を...」泣き崩れる母親。そして、その消え入るような声は娘の耳にも届いていた。
時は流れ、娘の死を想い続けながら母親は生きていた。そして絶望的な状況から奇跡的に生き延びていた娘も養父母の元、成長していた。やがて32年の時を経て、親子の運命が大きく動き出す・・・。
新着映画情報
シュー・ファン |
監督:フォン・シャオガン |
2010/中国/135分 |
わずか23秒の地震が、32年にも及ぶ運命の物語のはじまりだった―。
1976年7月28日。中国河北省の工業都市・唐山市で起こったマグニチュード7.8の直下型地震は、死者24万人、重傷者16万人、震災孤児4200人以上という未曾有の被害を出し(政府公式発表数字*実際の死者は65万人とも言われている)、唐山市の民家の93%、工業施設の78%が崩壊し、橋は崩れ、送電系統もストップ。水道は汚染され、電話と電報のシステムも供給不能となり、街の機能は完全に停止。たった23秒間の揺れで100万都市が完全に壊滅したのである。これが実際にあった20世紀最大の震災「唐山大地震」である。
この大震災により運命づけられたある家族の姿を、中国NO.1のヒットメーカーであるフォン・シャオガン監督(「女帝[エンペラー]」「狙った恋の落とし方。」)が描いた。本年7月に中国で公開され、あの「アバター」を超える約4億6000万円(約3620万元)のオープニング興行成績を打ち立て、3週連続1位を記録。総興行収入80.5億円(6.6億人民元)総動員数2000万人(7/22〜9/19累計)という中国映画の歴代最高興収記録を樹立した。
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