![ストーリー](http://www.movienet.co.jp/images/movie_icon_story.gif)
1990年代。アルジェリアの山あいの小さな村にある修道院。そこで、カトリックの修道士たちが共同生活を送っている。彼らは、シトー会の戒律を厳格に守り、祈り、聖歌を朗誦し、そして黙想する。奉仕もまた大切な仕事であり、貧しき者とともに働き、病める者の面倒を看る。修道院は診療所としても機能していて、毎日多くの地元の住人が訪ねてくる。修道士の1人、リュックは医者でもあり、多くの訪問者を診察する。
修道士たちは、イスラム教徒の地元民と友愛の関係を築いている。しかし、アルジェリア内戦にともなう暴力行為やテロがここにも押し寄せてくる。イスラム過激派が多くの市民を虐殺しただけでなく、彼らとアルジェリア軍との衝突からも多くの犠牲者が出る。
修道院からそう遠くないところで、クロアチア人労働者が殺される。軍が、修道士たちの保護を申し出るが、修道院長のクリスチャンはそれを辞退する。
クリスマス・イブの夜、ついに過激派グループが修道院に乱入する。彼らは、負傷した仲間を手当てさせるために、リュックを連れていこうとするが、クリスチャンは、彼は診療所を訪れた人を診察するためにここにいるのだからときっぱりと断る。そして、コーランを引用して、キリスト教徒とイスラム教徒が隣人であると説くのだった。
一難去った後、アルジェリアを立ち去るべきではないだろうかという話し合いの場が持たれる。「ここにいては日々命の危険にさらされる。生きるために修道士になったのだ。死ぬためではない。」 「去ることはこの村を見捨てることだ。暴力に屈してはいけない。」 結論はすぐには出ず、各々がこの問題についての考えを深める時間を持つことに。
やがて、本国の内務省から帰国命令が出され、彼らは採決の時を迎える……。