若くしてウォール街の投資銀行で成功を収めたジェイコブは、知的で美しい婚約者ウィニーとともに充実した日々を送っていた。そんなジェイコブの満ち足りた人生が一日にして暗転する。勤務先が突然破綻してジェイコブ自身も資産を失い、父親のように慕っていた経営者が自殺してしまったのだ。それがライバル銀行の顔役ブレトンの卑劣な陰謀によるものだと知ったジェイコブは復讐を誓い、かつてカリスマ投資家として名を馳せたゴードン・ゲッコーに接近していく。重罪を犯して刑務所に8年間服役していたゲッコーは、ウィニーの実の父親でもあった。ジェイコブは絶縁状態にあるウィニーとの仲を取り持つことと引き替えに、ゲッコーに復讐計画への協力を求めるのだが…。
新着映画情報
『ウォール・ストリート』
配 給 : | 20世紀FOX映画 |
---|---|
公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2011年02月04日 |
映画館: | TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー |
マイケル・ダグラス |
監督:オリバー・ストーン |
2010/アメリカ/シネマスコープ/133分 |
復活に賭ける伝説のカリスマと若き恋人たち。複雑な関係で結ばれ、人生の岐路に立った 3人の〈欲望〉と〈愛〉の行き着く先とは?
アメリカのみならず世界の金融マーケットの中心地として歴史を刻み、幾多の成功と挫折の伝説を生み出してきたニューヨークのウォール街。「プラトーン」「7月4日に生まれて」で二度のアカデミー監督賞に輝く巨匠オリバー・ストーンが、1987年に発表した「ウォール街」もそこから誕生した伝説的な映画である。冷酷非情なカリスマ投資家ゴードン・ゲッコーを主人公に、人間の“欲望”というテーマを力強くえぐり出したこの映画は、公開当時センセーショナルな社会的反響を呼び起こした。マイケル・ダグラスに初のアカデミー主演男優賞の栄誉をもたらしたゲッコーという強烈なキャラクターは、今なお金融関連のニュースで引用されるなど、まるでこの世に実在するかのように語り継がれている。
そんな伝説のカリスマを23年ぶりにスクリーンに甦らせた「ウォール・ストリート」は、前作から様変わりした現代のウォール街を舞台に、ゲッコーと複雑な関係で結ばれたふたりの若者との葛藤を映し出す。さらに人間の強欲が招いた大恐慌以来の最悪の金融パニック勃発によって、あらゆる価値観が問い直される今の時代性を鋭く描出。「ウォール街」とは異なる視点を持つそのドラマティックな物語は、オリバー・ストーン監督とマイケル・ダグラスの創作意欲を刺激し、新たな伝説への挑戦にかき立てていった。
そしてストーン監督からの直々の呼びかけに応え、ふたりの若きトップスターがこのプロジェクトに参加した。スティーヴン・スピルバーグの秘蔵っ子として知られ、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」「トラスフォーマー/リベンジ」など話題の超大作への出演が相次ぐシャイア・ラブーフ、そして「17歳の肖像」で映画界に彗星のごとく現れ、いきなりアカデミー主演女優賞候補に名を連ねたキャリー・マリガン。このふたりが若き恋人たちを演じる。